五日市うどん（寿美屋）を実食レビュー

2025年12月30日

うどんと一口に言っても、コシ重視、のど越し重視、やわらか系など方向性はさまざま。
今回レビューするのは、寿美屋が販売する「五日市うどん」です。

正直に言うと、かなり個性のあるうどんです。
万人受けを狙ったタイプではなく、「こういううどんが好きな人にはドンピシャ」という一本。

実際に食べた感想をベースにしつつ、五日市うどんの製法的な特徴や、讃岐うどん・丸亀製麺・吉田うどんなどとの違いも整理していきます。

五日市うどんを実際に食べた率直な感想

まず、麺の太さ。
かなり太めです。

ただし、イメージとしては「吉田うどんよりは少し細い」という印象。

そして歯ごたえ。

これははっきり言って、吉田うどんとほぼ同じレベルだと感じました。

噛んだ瞬間に「むにっ」「ぐっ」と抵抗があり、とにかくうどんをしっかり噛んで食べている感覚があります。

最近よくある、つるっと飲めるタイプのうどんとは完全に別物です。

五日市うどんの最大の特徴は、とにかく満足感が高いこと。

このあたりが、いわゆるチェーン系うどんとは決定的に違います。

「今日は軽くうどんで済ませよう」
というより、

「今日はうどんをしっかり食べたい」

そんな日に向いている麺です。

個人的に面白いと思ったのが、山田うどんとの対比です。

山田うどんは公式にも
「あえて歯ごたえを強くしすぎない」
というスタンスを取っています。

つまり、

これが山田うどん。

一方、五日市うどんは完全に逆。

ただし、
どちらが良い・悪いではありません。

実際、山田うどんも好きですし、
五日市うどんも「今日はこれだな」と思う日があります。

方向性が真逆だからこそ、比較すると違いがよく分かります。

五日市うどんを語るうえで外せないのが、多加水麺という点です。

多加水麺とは、簡単に言うと、
通常よりも水分量を多くして仕上げた麺のこと。

これにより、

という特徴が出ます。

五日市うどんの
「硬いだけじゃない、むっちりした歯ごたえ」
は、この多加水製法によるところが大きいと感じました。単なる低加水のゴワゴワ麺とは違い、しなやかさと力強さが同居しているのが印象的です。

ちなみにラーメンで太さも違って比べるのはおかしいのですが、有名な幸楽苑。幸楽苑のラーメンも多加水麺を使用していますね。

内容量についても触れておきます。

五日市うどんは、1袋で2人前。

しかも麺が太く、噛みごたえがあるため、体感的なボリュームはかなりあります。

こういった層にも十分対応できる量です。

ここで、五日市うどんと他の有名うどんを分かりやすく表で比較してみます。